こんにちは!毎日アニメ漬けのモキチ(@mokichi_kimochi)です!
今日は「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」の感想と紹介です。
このアニメは枯野瑛さんによる、角川スニーカー文庫より発行のシリーズ累計80万部以上売れた小説をアニメ化したものとなります。
まず何といっても目をひかれるのは、長くてインパクトの強いタイトル。
「ライトノベル」や、「なろう小説」なんかの独特で強烈なタイトルです。
でもとても語呂がよくて、一瞬で覚えてしまいました。愛称は「すかすか」といいます。そのままじゃ長くてよべないですもんね。
「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」からとっているようです。
考えた人はスゴイ・・・
ちなみにもともとは「箱庭世界の天使と悪魔」というタイトルにする予定だったそうですが、このままでは他の作品に埋もれてしまうということで、このタイトルにしたそうです。
個人的には好きですが、たしかに手に取られにくそうなタイトルではありますね。
こんな「すかすか」ですが、僕はオープニングの歌を聴くだけで、泣けてくるくらいドハマリしてしまいました。
まだ見てない人は、見てもきっと損はさせないです。全12話だから気軽に見れます!
・泣きたい人
・感情移入しやすい人
・閉鎖的な世界の物語が好きな人
簡単なあらすじ
- 500年以上前、地上と人間族は謎の「獣」により滅ぼされ、逃げのびた他の種族は上空に浮かんだ浮遊大陸に移り住んでいた。
- 主人公は、その戦いで準勇者として活躍したが、呪いによって石化させられる。そして500年後の今、発見され目覚める。
- その後、主人公は軍の兵器管理の仕事をすることとなり、そこで少女たちで編成される「妖精兵」と出会う。彼女ら妖精兵は兵士としてではなく、兵器として扱われていた。
- 妖精兵は人間族の遺産を使うことを目的として運用され、使い捨てられる運命だった。
- 主人公は昔、準勇者として戦ってきた知恵を使い、何とか彼女たち妖精兵が生き残れる道を模索するが・・・
メインキャラクター(声優)をざっくりと紹介
ヴィレム・クメシュ(cv 新井良平)
物語の主人公。世界でたった一人、生き残った人間族。設定では18歳だそうだが、かなり大人びた印象。長い間、石になってたから色々と達観しちゃったのかも。
クトリ・ノタ・セニオリ(cv 田所あずさ)
ヒロイン兼主人公。青い髪がきれいな15歳の妖精兵。性格はホントに「普通の女の子」っていう言葉がピッタリなくらい。ふつう。だがそれがいい。
アイセア・マイゼ・ヴァルガリス(cv Machico)
妖精兵の猫耳少女。いつも明るい感じだが少し影を感じる。彼女のネタバレ回では思わず、「あぁぁ」っと声が出てしまった。
ネフレン・ルク・インサニア(cv 上原あかり)
灰色の髪の妖精兵の女の子。いつも無表情だけど、何かと気遣いのできる子。その様子はまるで柴犬のよう。
「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」のよかったところを3つ考えてみた
アニメを見終わった興奮さまやらぬまま書きなぐっているので、良かったところは溢れだしてくるんですが、あえて3つに絞ってみます。
物語の見せ方
1話の冒頭、今にも何者かに落とされそうな飛空挺の中、血だらけの女の子が倒れている。
「えっ、どういうこと?このまま飛空艇おちるの?」
その横を赤毛の女の子が通り過ぎていき、空へダイブ。
「おおー、まじか」
やっぱり空から女の子が落ちるって演出はよくあるけれども、美しさを感じる。(ラピュタ的な)
そうして物語が始まり、今度は町の中で落ちていくクトリをヴィレムが受け止め、そして最終話で落ちるヴィレムをクトリが受け止める・・・・
うまくできてるなあ、と感心してしまう。
物語の起承転結もきれいで
完全に1話から魅せられ、最終話できれいにまとまっていると感じました。
クトリ(ヒロイン)の心の動きと名言
クトリは本当に普通の女の子。年相応に恋もしたい。
そんなクトリがヴィレムに惹かれていく、心が動いていく感情が手に取るように感じられる演出が素晴らしい。
ただクトリには終わりがある。決して結ばれない。それを彼女自身がわかっていながらもがき、幸せになろうとする様が、悲しくも切ない。
前世の記憶があるから、ヴィレムを好きになるだとか、どうだとか、色々あるけれども、単純にクトリはヴィレムの中身を感じ、好きになっていったんだと感じられた。
クトリの想いとして、とくに最終話のこのクトリのセリフ。
いつまでも一緒にいるよと誓った。
誓えたことが幸せだった。
この人のことが好きだなと思った。
思えたことが幸せだった。
幸せにしてやるよと言ってもらえた。
言ってもらえたことが幸せだった。
こんなにもたくさんの幸せをあのひとに分けてもらった。
だから、きっと、今のわたしは誰が何と言おうと、世界一幸せな女の子だ。
これを聞いた時、マジでいい年になって号泣しました。今でも思い出すだけで泣けてきます。
この年でこんな言葉を紡ぎ出せるクトリの幸せのカタチに涙が止まりません。
それからもうひとつ。
空に落ちていくヴィレム、それを追いかけようとするクトリが止めようとする仲間に言った
ごめん、私、もう、絶対に幸せになんてなれないんだ。
だって、気付いちゃったから。
私、もう、とっくに幸せだったんだって
ふるえました。いやマジで脳がふるえました。
「幸せのカタチはひとそれぞれ」
よく聞くような言葉ですが、こんなにこの言葉がふさわしい人はいないと思いました。
冒頭の飛空挺から落ちていくシーンがここにつながり、クトリは空に落ちていく。
クトリの幸せはヴィレムの中にあったんだなと感じました。
音楽
1話と最終話で流れる「Scarborough Fair」と、「Always in my heart」この2曲がホントに素晴らしい。
とくに最後、「Scarborough Fair」が流れる中、人形のよう表情なく踊りながら、敵をバッサバッサとなぎ倒し、最後に美しく散っていくクトリのシーンはマジ泣きしました。
もう1曲素晴らしいのが、OP曲の「DEAREST DROP」
初めは特に何も感じなかったんですが、最終話まで見てから、この歌を聞くと、心に刺さります。
この歌はクトリの心情を歌ったもので歌詞の
「どうしたら あなたに愛を刻めるんだろう」
というフレーズからもクトリの想いが手に取るようにわかり色々と考えさせられます。
2期はあるのか?続編は?
出典:終末何してますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?公式サイト
アニメの2期が作られるにはいくつか条件があると思いますが、今回は「すかすか」の2期がどうなるか、考察してみます。
アニメを作って放送するのもビジネスですから、利益が出なければ続きは作れません。
じゃあアニメを作る上で、何をすると利益がでるのかというと大まかに下の4つくらいあります。
・DVD(円盤)の販売
・海外売上
・配信の売り上げ
・関連グッズの売り上げ
この中でも利益率が高く、2期の有る無しを推測しやすいと言われているのが「DVDの売り上げ」です。
一般的にDVDの売り上げが5000枚を超えてくれば、2期が考えられるラインということですが、「すかすか」はどうでしょうか?
「約1400枚」
かなり残念ですけど、おそらく2期が作られることはないと考えれます。
関連グッズがバカ売れしてるだとか、海外でメチャクチャ人気がでてるという訳でもないですので、現実的には絶望的かと。
個人的にはノドか手が出るほど熱望しているんですが、現実はキビシイですね・・・
すかすかの続きが気になる!原作小説はどこまで出てる?
アニメ版は原作小説1巻~3巻までのお話でした。
ではその続きはどこまででてるんでしょうか?
すかすかのお話は5巻で完結し、その後、外伝が1冊でています。
そしてその5年後の物語として、「終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?」が現在も刊行中です。
- ヴィレムやネフレンたちが地上に落ちてからどうなったのか?
- クトリは生きているのか?
- 最終話の最後のシーンの赤子は誰なのか?
- なぜ人間が獣になるのか?
アニメ版ではカットされていた詳細や、わからなかったことなど物語の続きが原作小説には書かれていますので、気になる人はぜひその目で感動を味わってもらえればと思います!
『すかすか』が好きな人におすすめのアニメ
結城友奈は勇者である
出典:DAXEL
『すかすか』が好きな人にオススメしたいアニメは「結城友奈は勇者である」です。
ある日、勇者に選ばれてしまった女の子たちが、戦いの中で葛藤し、悩み、もがきながらも前に進んでいくという美しい姿が描かれています。
絵柄はかわいいですが、それとは裏腹にストーリーや設定は『すかすか』に負けず劣らず非常に重いお話で、涙なしには見れない作品です。
閉鎖的な世界である『すかすか』が好きな人なら間違いのないアニメです。
全12話ときれいにまとまっていて、ストーリーも中盤から急加速していくのであっという間に見ることができ、泣きたい人にはピッタリです。
結城友奈は勇者であるを無料で見たい人はU-NEXTの31日間の無料トライアルを使うのがいいですよ。
月額料金は通常1,990円(税抜)ですが、初回31日間は無料でOK!!
今すぐ無料で結城友奈は勇者であるを観たい方は31日間の無料トライアル
まとめ
一人の少女の「いきざま」が描かれている。そんな物語。
「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」
間違いなくオススメできるアニメです!
適度な緊張と緩和が心地よい物語です。
世界観が気にいってもらえて、絵に抵抗がなければぜひ見てもらいたいです。
最終話はきっと涙で前が見えなくなりますから。