どうも!ゲーム準廃人の
モキチ()です! mokichi_kimochi
この記事では元証券マンだった僕が、3年前にネットゲーム(ネトゲ)の相場で資産運用をしてお金を稼いでいたお話しをします。
ドラクエ10とかネットゲームとかやったことがないんだけど!という人にも専門用語を使わずに、わかりやすく簡単に書いていきますので、一つのコラムとして軽く読んでください。
ちなみに違法行為などは一切なく、ゲーム内のお金をゲーム内のシステムを使って稼いでいただけですので安心してください。(金策です)
ドラクエ10とは、金策について
ドラクエ10とはスクウェア・エニックスという超大手ゲーム会社が販売しているMMO(ネトゲ)
課金要素はキャラクターの衣装や自分のハウスの家具などがメインで、ガチャなどの強さに直結するような課金はなく、時間のない社会人にとってあまり優しくないが、リアルお財布には優しい作りです。
しかしプレイ人口は20代後半から40代くらいがメインで、ゆるく楽しんでいる層(エンジョイ勢)と最新コンテンツを追い求める層(ガチ勢)が分かれています。
リアル女性プレイヤーもかなり多くて、ドラクエ内でゲームの中だけの彼女、彼氏を作っちゃうような人も結構いました。
それはドラクエをプレイしている人達が相方と呼んでいるものでゲームの中でデートしたり、通話しながらプレイしているような人もいます。
当時のモキチのドラクエ10プレイ状況
ドラクエ10のサービス開始は2012年で、僕は2015年くらいに始めたので約3年の開きがありました。
「やるからにはとことん!!」がモットーの僕は、当時、寝る間も惜しんでは最前線に追い付くのに必死でした。
仕事を疲れて帰って来た後でも、ストーリー攻略やレベル上げ、装備獲得などにドラクエ内で毎日、消耗していました。
ただいくら効率化していても3年の開きを埋めるのは難しい。
いかんせん時間が足りなさすぎる・・・
1、新コンテンツ(新しいボスなど)を倒したい!(貴重なアイテムが落ちるから)
2、それに合わせた最適な装備がいる
3、最適な装備を買うにはお金が必要
4、お金を稼ぐにはゲームの中で働かなくてはいけない(金策)
5、追い付くのに必死で金策をする時間がない。(効率が悪い金策しかない)
当時の僕はこの無限ループに陥ってました。
新職業が出るたびに装備を揃え、新ダンジョン、新ボスが出るたびに装備などを揃えていたら、いくらあってもお金が足りません。
そもそも庶民、一般人のできる金策には効率の悪いものや、「それ労働やろ!」みたいなものが多く、やっていると何のためにゲームをしているのかわからなくなるようなものばかりでした。
強くなるのを諦め、妥協して、チーム(ギルド)の仲間たちと花火大会をしたり、おにごっこをしたり、一緒に弱いボス倒したりをして楽しんでいればいいんでしょうが、欲張りな僕はどちらかを選ぶことができませんでした。
そして結局、エンジョイ勢のチームに入り、みんなと「キャッキャウフフ」して遊びながら、最新コンテンツを攻略するという両方を選ぶイバラの道を進むことにしました。
21:00 | ログインすると同時にチームのメンバーの誰かからPT(パーティー)申請がとんできて、世間話をしながら、フレンド、チームメンバーの家の畑に水をまきにいく。 |
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21:30 | チーム内で弱めのボスを倒しに行ったり、まあまあ強めのボスを倒すお手伝いをする。 |
22:30 | チームの集会所やリーダーの家や、うちの家の前に集まって喋っているか、花火やイベントをしたりする。新メンバーの面接もこの時間にする。 |
23:30 | チームメンバーが軒並みログアウトするので、それを見送ってから自分の日課、週課をこなす。 |
24:30 | ガチ勢のフレンド達と集まり、強いボスやダンジョンに潜る。 |
27:30 | 反省会兼世間話を少ししてPTを解散する。 |
27:35 | 就寝 |
ブラック企業も真っ青なスケジュールですが、ちゃんと遅刻もせずに会社に行ってました。
庶民の金策:ドラクエ10
それではここからは庶民の金策を紹介します。
当時、新ボスなどに対応した最新装備やコインを揃えるには
最低1,500万ゴールド
くらい必要だということを頭の片隅において見ていってください。(理論値とよばれる最強のものは1つの装備部位で2,000万ゴールドくらいします)
1、キラキラマラソン
2、日替わり討伐
3、畑の水やり
4、初級、中級アイテムを作る職人作業
キラキラマラソン
ネーミングはカワイイですがやってることは、ただのゴミ拾いみたいなものです。
ひたすらフィールドを走って落ちてるアイテムを拾って売るだけのお仕事。
新しいフィールドが解放された時など一時的に実入りが良くなる時もありますが、やってる内容が地味なのと、やってる人が多いのでアイテムの値段はすぐに下がりやすいです。
ちなみに一度拾った場所のアイテムは4時間たたないと復活しないので社会人なら1日1回くらいしか拾えません。
ちなみにこれすらやってない人もたくさんいます。他の日課と呼ばれるコンテンツが多いのでキラキラマラソンのルートを覚えたり、そもそもどのアイテムを拾えばいいかという情報を知らない人が多いからです。
日替わり討伐
ドラクエ10を遊んでいる人の98%くらいの人が毎日やっている日替わり討伐です。
ようは指定のモンスターを倒すとゴールドをもらえるという、誰にでもわかりやすいもの。
この日替わり討伐は1日に1回だけ挑戦することができる、エンジョイ勢の主な資金源です。
畑の水やり
もはや金策ですらないような気もしますが一応、金策に分類されると思います。
ドラクエ10はPT(パーティー)を組むとその人の家の前までワープすることができるんです。
そこで仲の良い人たちはPTが解散する前とかに、PTメンバーの家に順番にワープしていって、家の庭に植えている畑に水をやることが多いです。
畑は種を植えてやるとアイテムができるんですが、できるだけ別の多くの人から水をもらうと、いいアイテムができるらしく、みんなはこぞって水をまきに来てくれます。
ちなみに誰が水をくれたかはわかるので、仲良しメンバーには毎日水をあげないと嫌われちゃうかもですね(ハート)
初級、中級アイテムを作る職人作業
ドラクエ10の装備はほぼ全てゲームをするプレイヤーが自ら職人となって製作します。
詳しいことは省略しますが、要は装備や、その装備を作るのに必要な道具ですらも、プレイヤーが製作しないといけないということだけ念頭においていてください。
製作するには、その装備に合わしたミニゲームのようなものを上手にクリアしないといけません。
そうして利益を出すには、それなりの練習がいりますが、中級装備を作れるようになってからは、だいぶ収入が安定してきてゴミ拾いとか走っていられなくなります。
ちなみにエンジョイ勢は職人作業をほぼしていない人が多いです。ただ作った装備とかには誰が作ったか名前が入るので、彼氏彼女には自分が作ったものを渡して着てもらっているような、うらやましい変わった人もいました・・・
富裕層の金策:ドラクエ10
ここで限られた一部の富裕層とよばれる人たちの金策についてご紹介します。
最新装備などの職人
当時はほぼこの一択だったと思います。
トレンドを読み、豊富な資金力、情報収集力、高い技術を駆使して、最新の装備などを製作したりするような人たちは、庶民には考えられないくらいの収入がありました。
そもそも最新装備の原材料がバカ高いので、その製作に参入するには最低でも5,000万ゴールド以上の資金力がないと破産してしまいます。
まさに選ばれし勇者たちの主戦場でした。
バザーで資産運用してみた:ドラクエ10
今までの説明で普通の金策では、最新装備を買うようなお金が集まらないことがわかってもらえたと思います。
ちなみに僕が運用に走るまでにやっていたのは、中級装備の製作(裁縫)でした。
これでも1時間に30万ゴールドくらいは稼げるんですが、時間がかかるのと計算しながら作業をしないといけないので、ドラクエをやっているのに計算ミニゲームをやっているようで、かなり苦痛でした。
きちんと練習しないと上手く作れないので、仕事の休憩時間とかでも、スマホの装備作成練習用のアプリで装備を作る練習をしていました。
他には2アカウントを使って、キラキラマラソンをしたりもしていました。(当時ドラクエ10は2アカウントOKでした。)
このままじゃまずい【金策】
このままゲーム内でも労働をしてゴールドを稼いでいても限度があるし、何より辛すぎる・・・
かといって、最新装備を作れるような豊富な資金力と情報もない・・・
そこで考えたのが「資産運用しよう!」ということでした。
元証券マンで相場というものに対しての少なからず心得はあったので、それを活かして、できるだけ時間をかけずにお金を稼ぎたいと思ったのでした。
使ったのはバザーとよばれるもので、ゲーム内の誰でも自分の持っているアイテムに値段をつけてを出品することができたり、他のプレイヤーが出品したものを自由に購入することのできる施設です。(販売手数料は5%です)
このバザーには株式などと一緒で相場の考え方を当てはめることができ、需要の多いものは値段が上がり、供給の多いものは値段が下がるなど市場原理が働いていました。(ほしい人が増えると値段が上がり、ほしい人が減ると値段が下がるということ)
一般的にMMO(ネトゲ)では、価値のあるアイテムを拾ったりと、何もない所からお金が生まれ続けるので、市場に供給されるお金の量はどんどん増えていきます。
出回っている通貨の量をを運営側で意図的に減らしていくことは難しく、ゆるやかにインフレ(モノの値段が上がる)になっていきます。
よってお金を貯め込むよりは、価値のあるアイテムを持っている方がインフレにも負けず、うまく運用すれば利益がでるんじゃないかと考えました。
アイテムのバザーへの出品時間を考える
ある日、有給をとった僕は珍しく平日の夕方からドラクエ10にログインしていました。
職人作業をしようと原料をバザーで買おうとした時に思いました
「値段が高すぎる!」
僕の普段の活動時間である深夜0時頃だったら、「1000G」で購入できたものが、「2000G」近くでバザーに並んでいました。
この理由はちょっと考えればわかることで、多く人たちがゲームをログアウトするピークの時間帯は深夜0時前くらいです。
みんな一日にゲットしたアイテムを寝る前にバザーに出品して寝ます。
バザーに出品する時には売れなければ在庫になって困るので、ほぼみんな最安値の出品者より安く出品します。
そうすると値段がどんどん下がっていき、0時ごろが値段が一番安くなります。
そうしてドラクエ10のプレイヤー層は社会人が多いので、みんながログインする20時以降までは値段がどんどん上がっていくというのが当時の現状でした。
これを見て僕はほぼ毎日、深夜に材料を大量に買い込んで、早く会社を帰れた日の夕方にバザーに大量に出品するということを繰り返していました。
この方法でまずは軍資金を2,000万ゴールド以上は稼ぎました。
リア充爆発しろ作戦(かわいい装備の失敗品を購入する)
ドラクエ10にはドレスアップという機能があって、好きな装備に好きな見た目を着せかえる事ができました。
例えば、「A」という最強装備に、「B」という見た目がカワイイだけの装備をドレスアップすると
「A」の能力を持った、「B」のカワイイ見た目の装備を作る事ができました。
僕のような年中、チーム服で過ごすようなオシャレレベルの低い人には関係ないんですが、エンジョイ勢にとってはドレスアップは命の次に大事なくらい重要な要素です。
エンジョイ勢チームにいた僕はそんな彼女らのおしゃれ談義がよく耳に入ってきていました。
「今回の新装備かわいいよねー」、「あの装備とコーディネートしたら合いそう」、「カラーはどうしようかなー」、「彼氏の今の装備と合いそうだわ」
そんな他愛もない会話の中にも商売のヒントは隠されていました。
ドレスアップするにはその装備を買わなければなりません、そしてつけ替えはできないので別の装備にドレスアップするにも同じ装備がまた必要になります。
普段ならゴミにしかならないような失敗品の新装備でも、カワイイ物ならば、ドレスアップの需要があり、ドラクエ10の多くを占めるエンジョイ勢達はこぞって購入していることに気付きました。
そもそも何がかわいくて、何がコーディネートしやすいかは、僕には全くわからなかったので彼女らに話を聞いてよく情報を収集していました。
そうしてドレスアップ需要の高そうな装備を安値で買い集め、適正な値段でバザーに流し売っていきました。
ドレスアップをしたいような人たちは、それほど値段も気にしていない人が多く、そもそも装備の相場も知らないので、飛ぶように売れていきました。
ちなみに自分のいたチーム(ギルド)ではエンジョイ勢たちは唯一の資金源、日替わり討伐で稼いだなけなしのお金を全てドレスアップにつぎこんで、耐性なしの激ヨワの装備でボス討伐にくるので中々楽しめます。
ひたすら梱包作業
もともと最新装備を作る職人作業はしなかった僕ですが、ある日、チームメンバーにドレスアップ用の最新装備の帽子を作ってほしいとお願いされました。
原材料費も頂けるということだったので、「ドレスアップ用の失敗品ならバザーで買った方が安いよ!」と伝えたのですが、どうしても僕に作ってほしいとのこと。
ということで、しかたなしに作ろうと思い原材料をバザーで調達しようと思ったんですが、最新装備は作るのに、材料として同じ種類のアイテムが80個とか必要だったりします。
ですが、バザーを見ても安いのは1個ずつでしか売ってないんですよ・・・
これを連打して80個も購入するのは時間がもったいない、多少高くてもいいから99個にまとまったものがないかな?と思い探したら、異様に高い!
1個なら500ゴールドくらいのものが、99個なら1個あたり800ゴールドくらいする・・・
でも買うしかないので、99個に梱包されたものを買い、装備を作りました。
そして思いました・・・
「これ自分でやればええやん」
そうして深夜0時ごろの一番安い時間帯を中心に新装備の素材を買い集め、ひたすら翌朝に99個に梱包して出品するという作業をしていました。
そもそも新装備を普段から作るような人は金持ちが多いので、これが結構売れに売れて、
「金鉱では金を掘るんじゃなくて、つるはしを売れ!」
という格言は、こういうことだなと考えながらひたすら梱包してました。
値段のねじれを適正に戻す
他には1個あたりの商品単価が高いもので、年中通して需要のあるものを探しては、エクセルにデータをつけて値段を追っていました。
なぜ1個当たりの値段の高いものを選ぶかというと、保存場所に限りがあるからです。2アカウントで運用していましたが、保管場所はすぐに一杯になってきます。
単価の安いものをちまちま売るより、ある程度大きなものを売っていかないと、一定以上に稼げなくなってきました。
そうして目を付けたのが職人道具です。
職人道具とはなにかというと、武器や防具などを作る職人が使う道具のことで、この道具もプレイヤーが製作しています。
最新装備を製作するような人たちは0.1%の確率を高めるために日夜、研究しているので、彼らが使う職人道具も、最上級の職人道具で、且つ、一級品のものしか売れなかったんです。
じゃあ最上級の職人道具で失敗品はどうなるのかと言うと、バザーに安めで流されていました。
ちなみに最上級の職人道具は失敗品とはいえども、中級品の成功品よりも能力が高いです。
ようは値段のねじれ現象が起こってました。
わかりやすく説明すると
最上級道具の失敗品:能力50 価格:4万
中級道具の成功品:能力45 価格:8万
これをヤバイくらい買い占めました。全財産ほぼすべてをかけて、倉庫もタンスもパンパンになるくらいまで。
この職人道具は値段と流通量に波があって、供給が一番多くなるのが新装備が出た時や新コンテンツが出た時などです。
この時に一番安くなるので失敗品をひたすら買って、ほとぼりが冷めてきたころにバザーに少しずつ流していきました。
ちょっと似たようなことを他の消耗品でもやったりもしていました。
さいごに:ドラクエ10で元証券マンが運用した結果【金策】
こうやってドラクエ10内では様々な金策がある中、主に資産運用で大きく儲けていたお話でした。
他のゲームは知りませんが当時のドラクエ10の相場はかなり素直に動いていたので、価格の予想はとてもしやすかったです。
何人か同じようなことをしている人を見ましたが、いつも商材がかぶらないように、バレないように祈りながらやっていました。
出品するときは4キャラくらいに分けて、値段をずらしたりとか小手先のテクニックばかり使ってました。
結局、運用の利益だけで1億ゴールド以上は稼いだと思います。(途中までは手書きで帳簿をつけていたんですが面倒になってやめました)
ちなみに運用もしながら、貧乏根性で日替わり討伐だけは毎日欠かさずにきちんとしていました。(2アカウントで報酬も2倍になるので)
当時のドラクエ10は本当に楽しいゲームでした。
今までやってきたMMOで間違いなく1番素晴らしいゲームです。
なんやかんやの人間関係でチームが解散してそのままやめてしまいましたが、チームの最高の仲間達とワイワイ花火をしたり、だべったり遊びながらも、ガチのフレンドや野良と手強いボスを試行錯誤しながら戦ったりと、これぞまさにMMOであり、仮想世界だなと思えるゲームでした。
またこんな面白いゲームに出会える日が来ないかな?と思いながらも今も色々とゲームで遊んでいます。